悽愴
せいそう
形容動詞名詞
標準
pathetic
文例 · 用例
さうした芥川君の談話は、異常に悽愴の氣を帶びてゐた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
自分は彼の作品について、時にしばしば一種の鬼氣を――支那の言語で、丁度「鬼」といふ字が表象する所の悽愴感を――感じてゐた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
その桜の色の悽愴なのに。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
この時、戀もなければ失戀もない、たゞ悽愴の感に堪えず、我生の孤獨を泣かざるを得なかつた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
毎晩点呼後の班内は悽愴の気に満ちた。
— 夢野久作 『ざんげの塔』 青空文庫
これに反して実さんのは表面的にパッと来るスゴ味はない代りに、能全体が見れば見るほど悽愴たる感じがして来る。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
悽愴たる鍛練の妖気だ。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
修羅道で敵手を喪った大将軍が、血刀を提げてクラ暗の中を見まわしているような悽愴たる感じが一パイに籠っていた。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
作例 · 標準
戦場から帰還した兵士の目には、筆舌に尽くしがたい悽愴な色が宿っていた。
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悲劇の結末は、観客の心にいつまでも消えない悽愴な印象を刻み込んだ。
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崩壊した街並みに夕日が差す光景は、どこか悽愴な美しさを漂わせている。
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