本然
ほんぜん異読 ほんねん
名詞-の形容詞名詞
標準
natural
文例 · 用例
彼の意識は常に前方をみてゐるを本然とする。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
支那、日本等の東洋諸國に於て、古來あまり科學が發達しなかつたのは、勿論他にいろいろの原因もあるだらうが、一つには此等の國々の教育法が、子供の本然する童話精神を善導せず、むしろこれを枯燥させるやうにさへしたからである。
— 萩原朔太郎 『童話と教育について』 青空文庫
そしてこの場合に「若い」と言うのは、人間の詩情に本質している、一の本然的な、浪漫的な、自由主義的な情感的青春性を指しているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
一、芭蕉の本然的なのに対し、技巧主義的であること。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そこに人間の本然のすがたを見せ、はたまた嚴酷なるダンデイスムを感じさせるものをのみ指して言ふのであらう。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
要するに本当の慈悲とは、相手の立場や本質を考え、自分の慈善的感情本位でない施行に於いて本然の達成が遂げられるのです。
— 岡本かの子 『慈悲』 青空文庫
況んや室生の新境地は、彼にとつてむしろ反性格とも言ふべき過去の風流生活を、その『肉つきの假面のままで引つぺがした』所の、新しき本然性への囘復であるのだから。
— 萩原朔太郎 『室生犀星君の飛躍』 青空文庫
そしてより本質的なる、眞の本然する君らしき部分のものは、てんで書かうとしないのみか、追懷のそれに觸れることすら厭やがつてゐる。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
作例 · 標準
人間は、本然として社会的な生き物である。
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自然の摂理に従うこと、それが本然の姿だ。
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彼女の気遣いは、計算されたものではなく本然のものだった。
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