挙兵
きょへい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
raising an army
文例 · 用例
その時、和田左衛門尉さまは、はつと平伏なさいましたきりで、額の皺に汗をにじませ、しばらくは何も言上できぬ御様子でございましたが、やがて、例の訥々たる御口調で、甚だ唐突に、故右大将家御挙兵以来の義盛さま御自身の十数度にわたる軍功を一つ一つならべ立てたのでございます。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
そのうちに五月二日、夕刻に至つて大膳大夫広元さまは、ころげるやうに御ところへ駈込んでまゐりまして、和田氏一族挙兵の由を御注進申し上げました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
密議の目的というのは薩摩の西郷さんに呼応する挙兵の時機の問題であったが、その謀議の最中に奈良原到少年が、突如として動議を提出した。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
かくして武部小四郎の乱、宮崎車之助の乱等が相次いで起り、相次いで潰滅し去った訳であるが、後から伝えられているところに依ると、これ等の諸先輩の挙兵が皆、鎮台と、警察に先手を打たれて一敗地に塗れた原因は、皆奈良原少年の失策に起因していた。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
事成らばよし、成らずば一族天に昇るまでの事だ」聞く者皆唯々として従ったので、挙兵の檄文は忽ちに加津佐、串山、小浜、千々岩を始め、北は有江、堂崎、布津、深江、中木場の諸村に飛んだ。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
其の後、日尊に取立てられた小倉の御子で、御齢十七歳なる方が、大和に挙兵されて居る。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
恐らく挙兵前の大楠公は、地方によく有る好学の精神家であり、戦術家であったろうと思う。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
挙兵の時期が最も好い。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫