密語
みつご
名詞動詞-サ変
標準
talking in whispers
文例 · 用例
それにも一向交渉のない様に紳士と家扶との密語は続けられ、またこれらの静調を他にして、残る三人の小供達は、絶えぬから騒ぎに倦まなく見えた。
— 岡本かの子 『動かぬ女』 青空文庫
僕等は遙かの丘の向うでひろびろとした自然に住んでるかくれた萬象の密語をきき見えない生き物の動作をかんじた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
しかしこゝに逆なれば仙なりといふ道家の密語が有る。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
其の実、矢叫の如き流の音も、春雨の密語ぞ、と聞く、温泉の煙りの暖い、山国ながら紫の霞の立籠る閨を、菫に満ちた池と見る、鴛鴦の衾の寝物語りに――主従は三世、親子は一世、夫婦は二世の契と聞く……『全く未来でも添へるのでせうか。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
濃霧はそそぐ……声もなき声の密語や。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
しかしここに「逆なれば仙なり」という道家の密語が有る。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
夜の密語一 青年との散歩が、悲しい幻滅に終ってから、避暑地生活は、美奈子に取って、喰わねばならぬ苦い苦い韮になった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
たゞ、彼女にも、ボンヤリ分ったことは、美奈子が母と青年の密語を、立ち聴きしたことを、母が気付いていると云うことだった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
夜遅く、二人はカフェの隅で密語を交わしていた。
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将軍たちは、敵に聞かれぬよう密語を始めた。
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彼女は耳元で何か密語し、彼はこっそり頷いた。
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