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一介

いっかい
名詞-の形容詞名詞頻度ランク #29520 · 青空 337
1
標準
a mere ...
文例 · 用例
芸術は扨措いて、生活の中ででもそのやうな手合は困るのであつて、それらの人が朝目覚めた時の無念無想、即ち瞑想状態が、精神にも物質にも有益であつて、其処にこそ現実があり欣怡のあることに想到されるやう、私一介の馬鹿は希つてゐる。
中原中也 詩に関する話 青空文庫
せめて代わりの人のあるまで辛抱してくれと、よしやまだ一介の書生にしろ、とにかく一家の主人が泣かぬばかりに頼んだので、その日はどうやら思い止まったらしかったが、翌日は国元の親が大病とかいうわけでとうとう帰ってしまう。
寺田寅彦 どんぐり 青空文庫
格別な家柄でもなく一介の土木技手上りに過ぎない貧乏な作家と、大地主で大金持で伯爵の名門に生れた作家と、その呟きには何か胸を打つものさへあるが、とにかくドストイェフスキイは時には境遇的にも自分の原稿を讀み返す暇さへ持てなかつた。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
」 青年は蓬髪を掻き上げて笑い、「まあ、一介のデリッタンティとでも、……」「何かご用ですか?
太宰治 渡り鳥 青空文庫
この所長は、とても腰の低いひとで、一介の書生に過ぎぬ私を、それこそ下にも置かず、もてなしてくれました。
太宰治 小さいアルバム 青空文庫
『彼女は今まで自己の価値を知らなかったのである、しかしあの一条からどうして自分のような一介の書生を思わないようになっただろう……自分には何もかもよくわかっている。
国木田独歩 まぼろし 青空文庫
鬼神でない一介の婦女子だから、敢て詰責するにも当らないが、俺は苦苦しく思つたり、片腹痛く感じたりすることがないでもない。
平出修 畜生道 青空文庫
「僕は一介の復員兵士だ」 と、小沢は言った。
織田作之助 夜光虫 青空文庫
作例 · 標準
私はただの一介の会社員に過ぎず、そんな大きな責任は負えません。
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彼は一介の兵士でありながら、戦場で類稀な功績を上げた。
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この国は、かつて一介の漁村だったが、今では国際的な貿易港に発展した。
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