逃げ場
にげば
名詞頻度ランク #29190 · 青空 138 例
標準
(place of) refuge
文例 · 用例
女や、子供や、老人の叫喚が、逃げ場を失った家畜の鳴声に混って、家が倒れ、板が火に焦げる刺戟的な音響や、何かの爆発する轟音などの間から聞えてくる。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
小児同士が喧嘩して及ばぬ敵の迫る時も、腕白な悪戯を薪雑木で追わるる時も、石垣が逃げ場所で、ぴたりとひそんで縋るとそのまま、衣服の裳のそよそよと、潮に近き唐撫子、手に取る術はなかったそうな。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
「さて、このバニスタの発言があっては、もうご自分に逃げ場はないとおわかりでしょう。
— THE ADVENTURE OF THE THREE STUDENTS 『三枚の学生』 青空文庫
半七も庄太も見かねて立ちあがると、女は逃げ場を失ったように庄太のうしろに隠れた。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
常吉はつづいて追ってゆくと、逃げ場を失ったものか但しは初めから覚悟の上か、かれはそこにある井戸側に手をかけたと思うと、身をひるがえして真っ逆さまに飛び込んだ。
— 津の国屋 『半七捕物帳』 青空文庫
◯回教の経典たる『コーラン』にいう「神と争う時の最後の逃げ場所は神御自身なり」と。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
まことに人は神と争いて苦むとき、我を苦しむる神の所に往くほかに逃げ場所はないのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
家根に巣をつくつてゐた、雀の子が、ある朝、天井裏に迷ひ落、チイ/\悲鳴をあげて、天井板をあるき廻つた、私はその逃げ場をつくつてやるために、天井板を一枚はづしてをいたが、雀の子は明かるみを発見して、果してそこからパッと室内に舞をりた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
作例 · 標準
地震が発生した際、この広場は近隣住民にとって重要な逃げ場となる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「会社にも家にも僕の逃げ場はないんだ」と彼はため息をついた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
冬の冷たい風を遮る建物が、野良猫たちにとって唯一の逃げ場だった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview