逃げ場所
にげばしょ
名詞
標準
(place of) refuge
文例 · 用例
小児同士が喧嘩して及ばぬ敵の迫る時も、腕白な悪戯を薪雑木で追わるる時も、石垣が逃げ場所で、ぴたりとひそんで縋るとそのまま、衣服の裳のそよそよと、潮に近き唐撫子、手に取る術はなかったそうな。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
◯回教の経典たる『コーラン』にいう「神と争う時の最後の逃げ場所は神御自身なり」と。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
まことに人は神と争いて苦むとき、我を苦しむる神の所に往くほかに逃げ場所はないのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ただ、私には今迄一二度逃げ場所の交渉をして貰った女がいた。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
幸ひにも私が斯んな逃げ場所を持ち、そして母の情をつないでゐたから、斯うしてゐられたものゝ、若しそれがなかつたならば私達は、トンネル工事の手伝ひか、漁夫の弟子にでもなるより他はなかつたらう。
— 牧野信一 『環魚洞風景』 青空文庫
もちろんそのために彼は敵を得たが、しかし新教国たるオランダ及びスウェーデンに安全な逃げ場所を見出した。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
いくらでも逃げ場所はある。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
『集団行進』の中に辛うじて二人の先達を送った婦人の大衆はまだまだ「やさしい婦人の歌心」という程度のところに引止められていて、生活のあらゆる重荷にひしがれながらせめてもの息のつきどころ、自分ひとりの金のかからない慰め、現実からの逃げ場所として和歌でもつくっているのであると思います。
— 宮本百合子 『歌集『集団行進』に寄せて』 青空文庫
作例 · 標準
災害時の避難計画を見直し、より安全な逃げ場所を確保することにした。
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子供たちはかくれんぼの際、物置の裏を絶好の逃げ場所に決めていた。
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ジャングルの中で猛獣に追われた際、彼は大木の上を逃げ場所として選んだ。
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