逃避
とうひ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #12069 · 青空 309 例
標準
escape
文例 · 用例
これは一見逃避のやうに見えるかも知れないが、人間自分が自分を生んだのでないからには、自力をだけ恃むのではどうしても根無草だと思ふのだ。
— 中原中也 『詩壇への願ひ』 青空文庫
自然主義文学が、資本主義的生産関係を反映し、あるがまゝに現実を描こうと企図したのに対して、この写生派、余裕派、低徊派等は支配階級の中に根強く巣喰っている封建主義を多分に反映して逃避的唯美的傾向に走っていた。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
俳句を修業するということは、以上の見地から考えると、退嬰的な無常観への逃避でもなければ、消極的なあきらめの哲学の演習でもなく、またひとりよがりの自慰的お座敷芸でもない。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
尤も、よく馴れたわれわれの手を遁げる遁げ方と時々屋前を通る職人や旅客などを逃避する逃げ方とではまるでにげ方が違う。
— 寺田寅彦 『高原』 青空文庫
誠に現実生活の中には立派に理想が含まれているのですから、たとい不平、不幸、残酷にさえ見える私たちの毎日の生活に対しても、決して恐れず逃避せず、その根本理由を見究め、まっしぐらにこれに割って入り、本当に価値のある理想を刻々に取り出すのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
多少欲を殺し逃避的の性質のあるものには誰でも出来るのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それ等を一々気にしていては切りがない――と、かの女は狡く気持の逃避を保っていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
けれども、矢張り逃避の世界が、K氏をめぐって漠然と感じられる。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
作例 · 標準
現実からの逃避ではなく、問題に立ち向かうべきだ。
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彼は厳しい状況から逃避するように、旅に出た。
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ストレスが溜まると、つい甘いものに逃避してしまう。
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