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細片

さいへん
名詞
1
標準
small piece
文例 · 用例
短冊形に切った朱|唐紙の小片の一端から前歯で約数平方ミリメートルぐらいの面積の細片を噛み切り、それを舌の尖端に載っけたのを、右の拇指の爪の上端に近い部分に移し取っておいて、今度はその爪を書物のページの上に押しつけ、ちょうど蚤をつぶすような工合にこの微細な朱唐紙の切片を紙面に貼り付ける。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
それ故蛇を殺すにはなるべく多くの細片に切り※めばことごとく継ぎ合うに時が掛かる、その内に日が没るから死んでしまうそうじゃ。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
少年時代の思い出、未来に対するかずかずの希望、現在の生活の満足さ、果報さ――こうした思想の細片が、一つ一つ歓喜の詩となって、彼の頭の中で、最も非現実的な、お伽噺の中でのみ見られる幸福の讃歌を綴ってゆくのであった。
平林初之輔 犠牲者 青空文庫
で、この、化粧砂利の下の粗雑な切込砂利に、石英粗面岩の細片を使用した道床が、つまり表面は普通の精選砂利でも、内部が石英粗面岩の切込砂利になっている道床が、H駅の附近にも数ヶ所もあるのです」 駅長はそう言って喬介の顔を熱心に見詰めた。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
即ち針毛の細片ならば消化管に潰瘍を作って死因となることが出来ますが、馬の毛は却って消化液の作用を受け、潰瘍を作ることが出来ません。
小酒井不木 誤った鑑定 青空文庫
「非凡、善、不屈、美と名づけられるべきすべての小さな、珍らしい細片」をじかに人々のうちからあつめたい欲望に刺戟されて、再び放浪の旅に出た。
宮本百合子 マクシム・ゴーリキイの人及び芸術 青空文庫
コップは石畳に砕け、細片はギラギラと鋭角的な光を投げて転がった。
蘭郁二郎 古傷 青空文庫
それらの筋肉の律動は、またバンドのリズムに無類に敏感な反応を示しながら、廻し眼鏡に顕れる六華のような端正な開きをし、閉ったかと思うと延び、廻転しながらも捻じれ、細片になっては綜合され、遅滞もなければ早急さもないある一定の、ことりことりという死のような単調さで総てが流れていくのだった。
横光利一 旅愁 青空文庫
作例 · 標準
パンの細片がテーブルの上に落ちていた。
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彼女は紙を細片にちぎってゴミ箱に捨てた。
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「こんな細片じゃ、何が書いてあったか全然わからないよ。」
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