気管
きかん
名詞頻度ランク #33890 · 青空 77 例
標準
trachea
文例 · 用例
妻は医者の間に合いの気休めをすっかり信じて、全く一時的な気管の出血であったと思っていたらしい。
— 寺田寅彦 『どんぐり』 青空文庫
三なる技師は徳薄く、 すでに過冷のシロッコに、なかば気管をやぶりたれ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
だから人間でも脇腹か臍のへんに特別な発声器があってもいけない理由はないのであるが、実際はそんなむだをしないで酸素の取り入れ口、炭酸の吐き出し口としての気管の戸口へ簧を取り付け、それを食道と並べて口腔に導き、そうして舌や歯に二役掛け持ちをさせているのである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
五月の末だったが、その日はひどく冷気で、空気がじとじとしており、鼻や気管の悪い彼はいつもの癖でつい嚔をしたり、ナプキンの紙で水洟をふいたりしながら、パンを※っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
其の毒瓦斯に気管から肺を侵されて恐ろしい喘息になったのです。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
普通潜水の修業は、喞筒押し一年、空気管持ち一年、綱持ち一年で、相|潜りとなるまでには凡そ四年掛るのだが、それを天分があったのか、それとも熱心の賜でか、弟子入りして二年目にはもう相潜りになった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
幼い頃からひどく気管の弱かった少年スティヴンスンは、冬の暁毎に何時も烈しい咳の発作に襲われて、寐ていられなかった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
四畳半には鋭利な刃物で、気管を横に切られたお蝶が、まだ息が絶えずに倒れていた。
— 森鴎外 『心中』 青空文庫
作例 · 標準
重度の咳は、気管の炎症の兆候である可能性がある。
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医師は、気管に閉塞がないか患者を診察した。
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誤って飲み込むと、食べ物が食道ではなく気管に入ってしまうことがある。
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ウィキペディア
気管 は、一部の動物の体において、空気を取り入れるための管状の呼吸器である。脊椎動物、節足動物と有爪動物にこの名称の器官が存在するものの、それぞれの起源と機能は異なる。共通点は空気の流通する管だという点である。
出典: 気管 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0