記憶力
きおくりょく
名詞
標準
memory
文例 · 用例
朝晩に見ている懐中時計の六時がどんな字で書いてあるかと人に聞かれるとまごつくくらいであるが、写真の目くらい記憶力のすぐれた目もまた珍しい。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
一代を震骸すべき重大犯罪事件の調書として、其数頁を繰つたものは、誰でも被告の自白なるものが、絶倫なる記憶力と放胆なる蛮性からでなければ、決して供述することの出来ない事実の供述から出来上つて居ることを看出し得たであらう。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
そうしてそのドキドキした予感を中心にして、深良屋敷の惨劇を裏書きしているらしい色々な過去の前兆が、眩しいくらい明るい、又はジメジメと薄暗い木立の中を押分けて行く草川巡査の、勉強に疲れた記憶力の中に、今更のようにマザマザと浮み上って来るのであった。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
私はそのころ既に記憶力の減退を感じてゐて、したしらべでもして行かないと試驗には何も書けなかつたのである。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
」男は記憶力の馬鹿強いところを発揮した。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
記憶力の悪い私の事であるから、或いは二、三覚え違いがあるかも知れないが、語調の弱いような箇所をそれだと思い、実物はこの十倍も見事な名文だったのだろうという工合に御想像願うことにしよう。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しかも、彼が記憶力や解釈的思索力(つまり東洋的悟性)において異常に優れており、かつ、その気質は最後まで、我儘な、だが没利害的な純粋を保っており、また、その気魄の烈しさが遥かに常人を超えていたことが一層彼を悲惨に見せるのである。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
私が曾て、かなり確かな記憶力を有つてゐた頃、私は之を輕蔑した。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は子どもの頃から抜群の記憶力を持っていた。
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最近、人の名前を覚える記憶力が落ちたと感じる。
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記憶力を高めるためのトレーニング方法がいくつかある。
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年齢とともに記憶力は変化する。
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