辟
へき
名詞
標準
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文例 · 用例
そして今彼に対面する者は、彼をただ友人とのみ考へるなら、余りに肉親的な彼の温柔性に辟易しなければならない破目になるだらう。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
「あたしたちのして来たことは、まるで行燈をつけては消し、消してはつけるようなまどろい生涯だった」 彼女はメートルの費用の嵩むのに少なからず辟易しながら、電気装置をいじるのを楽しみに、しばらくは毎朝こどものように早起した。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
だが蒔田の家には子供が多いし、こまこました仕事は次から次とあるし、辟易していた矢先だったのですぐに老妓の後援を受け入れた。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
併し、モナコに於て、零落したフランス貴族の復辟の夢も破れてしまったのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
ある日偶然上野の精養軒の待合室で初めてJOAKの放送を聞いたが、その拡声器の発する音は実に恐るべき辟易すべきものであった。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
この女の人は平常可愛い猫を飼っていて、私が行くと、抱いていた胸から、いつもそいつを放して寄来すのであるが、いつも私はそれに辟易するのである。
— 梶井基次郎 『愛撫』 青空文庫
新聞の科学記事でいちばん科学者を辟易させるものはいわゆる「世界的大発見」や「大発明」の記事である。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
どうかして間違ってこの災害にかかると、当人は冷や汗を流して辟易し、友人らはおもしろがってからかうのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
作例 · 標準
事実に基づかない辟説に惑わされ、不用意にSNSで拡散してはならない。
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彼は自らの不祥事を隠蔽するために、様々な辟言を弄して周囲を混乱させた。
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世間に流布している辟な情報を精査したところ、やはり発信源は特定できなかった。
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