井底
せいてい
名詞
標準
well bottom
文例 · 用例
自分の子供の時分に屋内の井戸の暗い水底に薬鑵が沈んだのを二枚の鏡を使って日光を井底に送り、易々と引上げに成功したこともあった。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
のみならず井底の蛙かもしくは盲、蛇に怖じずの類であろう。
— 夢野久作 『探偵小説の真使命』 青空文庫
正さん――この宿の次男で、私の新らしい友達の一人――の新居を訪ねる、井戸を掘つてゐる、よい水が湧いて出るといつて喜んでゐる、掘つた穴の底には水が溜つて、そして蛙がもう二三匹飛び込んでゐる、これが文字通りの井底蛙だ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
釣瓶から蛙がとびだした、彼は文字通りの井底蛙だつたのだ、広い大地をぴよん/\とんでいつた、彼に幸あれ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
二人で井戸を俯瞰する際に、何時相手の爲に井底に突き落されて命を失ふかも知れぬ。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
奇麗に浚ってしまって、井筒にもたれ、井底深く二つ三つの涌き口から潺々と清水の湧く音を聴いた時、最早水汲みの難行苦行も後になったことを、嬉しくもまた残惜しくも思った。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
* 梁川君の訃に接した其日井底に落ちた柄杓は、其の年の暮|井浚えの時上がって来た。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
行く先は奇怪至極な井底の集会所。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
作例 · 標準
井戸の井底には、澄んだ水が湧き出ていた。
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昔話では、井底に住む不思議な生き物の話がよく登場する。
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探検家は、暗い井底の奥深くへとロープを垂らした。
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