後年
こうねん
名詞副詞頻度ランク #23233 · 青空 894 例
標準
future years
文例 · 用例
『快活にならうとつとめたが、どうも私に合ふのはメランコリックな情熱的な役だつた』と後年彼女は追想してゐる。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
「その時はまだ、閉塞隊の沈めた船のマストが、海の上にのぞいてをつた」と、貧血した母の顔が、遠くの物でも見てゐるやうに、それでもそんな時にはなにか生々と、後年私の生後七ヶ月の頃のことを語つて呉れるたびに、私は何時も決つて右のやうな風景を心に思ひ浮べるのである。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
後年郷里に住むやうになつてから、その模型は庭の躑躅の蔭の平たい石の上に置かれてゐた。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
後年に於ける室生君の教養と趣味生活とは、芥川君との交際によつて學ぶ所が確かにあつた。
— 萩原朔太郎 『芥川君との交際について』 青空文庫
(この写生主義が、後年日本特殊の自然主義文学の先駆をした。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そしてこの臆測は、蕪村の俳句や長詩に見られる、その超時代的の珍しい新感覚――それは現代の新しい詩の精神にも共通している――を考え、一方にまた近代の浪漫詩人や明治の新体詩人やが、後年に至って象徴的傾向の詩風に入った経過を考える時、少しも誇張の妄想でないことを知るであろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
後年欧洲大戦の結果として青島がドイツの手を離れたときに何となくその時の講義が思い出された。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
後年アインシュタインに対する反ユダヤ人運動でひどく器量を悪くしたゲールケはやはり一座の中でいちばん世間人らしいところがあった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
作例 · 標準
後年になって、彼は自分の選択が正しかったと悟った。
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この作品は、後年になって高い評価を得た。
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後年、彼は故郷に戻り、静かに暮らした。
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