行年
こうねん異読 ぎょうねん
名詞
標準
age at one's death
文例 · 用例
裏の木戸口を隔にて、庭続の隣家の殿、かつて政事をも預りしが行年ここに五十六、我|老たりと冠を挂けて幕の裡に潜みたまえど、時々黒頭巾出没して、国五郎という身で人形を使わせらる。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
行年その時六十歳を、三つと刻んだはおかしいが、数え年のサバを算んで、私が代理に宿帳をつける時は、天地人とか何んとか言って、禅の問答をするように、指を三本、ひょいと出してギロリと睨む……五十七歳とかけと云うのさ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
予行年|漸く五旬になりなんとして適々少宅有り、蝸其舎に安んじ、虱其の縫を楽む、と言っているのも、けちなようだが、其実を失わないで宜い。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
飛騨国の住人日本の刻彫師、尾ヶ|瀬菊之丞孫の菊松、行年積つて七十一歳。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
没した日は明治三十七年一月十日で、行年八十二歳であった。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
正面に名娼満月之墓と金字を彫り、裏に宝暦二年仲秋行年二十一歳と刻んである。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
裏の文字を見ると「……四月三十一日卒……行年二十三歳……」とある……ツイ十日ばかり前に出来た仏様である。
— 夢野久作 『空を飛ぶパラソル』 青空文庫
(行年二十七)として、名を刻んだ地蔵様が一体、菅笠を――ああ、暑い、私何だか目が霞む。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は行年88歳で大往生を遂げた。
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墓石には、故人の行年が刻まれている。
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その画家の行年は短かったが、多くの名作を残した。
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