年月
としつき異読 ねんげつ
名詞頻度ランク #9378 · 青空 1621 例
標準
months and years
文例 · 用例
そして明日の今頃は 長の年月見馴れてる 故郷の土をば見てゐるのですさよなら、さよなら!
— 中原中也 『別離』 青空文庫
長の年月、海を見るたびに、おぼろに感じてゐたことが、急に明るみに出た感じ。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
自分は芥川君の死因について書く前、この短かい年月の間における、我々の思ひ出深い交情を追懷して見たいと思ふ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
凡そ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終にその人の冷たい亡骸と共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
五年の年月を過し、遂に石垣島を陥し入れたのは、つい旬日前のことであつた。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
曰く、年月は、人間の救ひである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
あけたら、たちまち三百年の年月と、忘却である。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それかと云ってこれらの関係を本式に研究するのはなかなか容易ならぬ難事業で、多数の専門家が永い年月を費やして始めていくらかでも明らかにし得る性質のものであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『短歌の詩形』 青空文庫