愛嬢
あいじょう
名詞
標準
one's beloved daughter
文例 · 用例
あまり人の行かぬデルハ岬の海岸に、二人の奇麗な娘が遊んでおった、二人ともモンテス博士の愛嬢で、景色よき岬の上には博士の別荘があるのだ。
— 押川春浪 『南極の怪事』 青空文庫
そうして只圓翁の凜烈の気象は暗にこれに賛助した事になるので、翁の愛嬢で絶世の美人といわれた到氏夫人千代子女史が、夫君の後を趁うて雪中を富士山頂に到り夫君と共に越冬し、満天下の男女を後に撞着せしめた事実も、さもこそとうなずかれる節があるやに察せられる。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
左大臣の愛嬢として、源氏の夫人として葬送の式に列る人、念仏のために集められた寺々の僧、そんな人たちで鳥辺野がうずめられた。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
今年の舞い姫はそのまま続いて女官に採用されることになっていたから、愛嬢を惜しまずに出すのであると言われていた。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
大正六年の九月の末に、東京大阪の各新聞紙が筆を揃えて報道した唐沢|男爵の愛嬢|瑠璃子の結婚を。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
大正六年の九月の末に、東京大阪の各新聞紙が筆を揃へて報道した唐沢男爵の愛嬢瑠璃子の結婚を。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
たつた一人きりの愛嬢瑠璃子さんが、京都の銅駝校を出ると、博士は東京芝の聖心女学院へ入学させるために夫人と一緒に瑠璃子さんを東京へ送り、自分は独身生活を営んで、冷い弁当飯で過してゐたが、その寂しい生活が大分健康に障つたらしい。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
結婚と奴隷10・15(夕) 米国はヰスコンシンの上院議員ラ・フオレツト氏の愛嬢フオラ・ラ・フオレツト女史は彼国でも新しい女として名高い人で、先年脚本作家のヂヨルヂ・ミツドルトン氏と結婚したが、結婚後も良人の姓は名乗らないで、矢張|里方の娘の儘で押通してゐる。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
我が愛嬢がこの度、難関大学を卒業いたしました。親としてこれ以上の喜びはありません。
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祖父は、数年ぶりに会う愛嬢の成長ぶりに目を細めた。
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彼女は、幼い頃から才能を発揮していた愛嬢のために、専用の稽古場を設けた。
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昔の物語には、しばしば、親の深い愛情を一身に受ける「愛嬢」が登場する。
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