徳性
とくせい
名詞
標準
moral character or consciousness
文例 · 用例
かるが故にわれは今なお牧場、森林、山岳を愛す、緑地の上、窮天の間、耳目の触るる所の者を愛す、これらはみなわが最純なる思想の錨、わが心わが霊及びわが徳性の乳母、導者、衛士たり。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
物そのものがその徳性を発揮するところ、そこが仏性現前の境地である。
— 種田山頭火 『物を大切にする心』 青空文庫
物の徳性を高揚せしめること、そのことが人間のつとめである。
— 種田山頭火 『物を大切にする心』 青空文庫
いつの間にか人をこうした心状に導くのが南の海の徳性だろうか。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
官能の鋭敏と徳性の痲痺とは都會生活の二大要素である。
— 石川啄木 『田園の思慕』 青空文庫
そして人を品評するには民族を以て高下すべからず、徳性を以て高下すべし(Eratothenes)と云つた。
— 森鴎外 『古い手帳から』 青空文庫
自分は耽美主義の作品、或は心理小説、単なるリアリズムの作品にある種の物足らなさを感ずるのは、その作品に道徳性の欠乏しているためではないかと思う。
— 菊池寛 『志賀直哉氏の作品』 青空文庫
百年間も戦乱の舞台にされてゐた社会の全体は、戦争には厭き/\してゐたから、家康が立てた江戸幕府は、その徳性はともかくとして、天下安定の重鎮としては大磐石であつたから、平和に飢ゑてゐた人心は、これに帰して行つたのである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
作例 · 標準
徳性の高い人物は、私利私欲に走らず、常に他者のことを考える。
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幼い頃から徳性を養うことは、人間形成において非常に重要だ。
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指導者には、知識だけでなく、人としての徳性も求められるべきだ。
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