対症
たいしょう
名詞
標準
specific (e.g. antibody)
文例 · 用例
差別にも平等にも、自ずからそれ相当の価値と限度があって、病に対する対症療法のようなものです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
要するに末造が女房の病気に試みた早出遅帰の対症療法は全く功を奏せなかったのである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
その不安を取り去ることは、失恋に対する対症法ではなくとも、彼の心持を、少しでも軽くする事に依って、間接に幾何かは、彼の苦悩を癒するものと信じて居た。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
しかしそれを駆逐するには、『孤独の中から湧き出した積極的気分』それが一番対症薬として有効に役立つやうである。
— 田山録弥 『脱却の工夫』 青空文庫
この退屈さの対症療法としては、何も好い薬はないけれど、止むなくばそれ、孤独、無為、無想、無念か。
— 田山録弥 『心の絵』 青空文庫
尤も今日の科学はマダ研究が足りないから、罪人や不良少年に対する根本的精神療法もマダ十分に攻究されていないが、先ず一つの実験所を作るツモリで科学的手段を応用する感化院や監獄を設置し、あたかも病人に対する医者の態度で渠らの犯罪や悪癖に対する対症療法を研究するが社会政策上最も急務である。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
夫人の好意に依る、背広と三十円とは、譲吉が今迄感じて居た、不快な圧迫に対する、最上の対症薬であった。
— 菊池寛 『大島が出来る話』 青空文庫
長篇が本質の貧寒さから、時流におされて素材で押し出す傾に陥った対症として、作家が真のモティーヴをもって描く短篇のうちにのこされた文学性がかえりみられたのであった。
— 宮本百合子 『今日の文学の諸相』 青空文庫
作例 · 標準
この薬は、症状の原因に直接作用する対症療法として処方されました。
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対症療法で一時的に熱を下げても、根本的な病気の治療は別途必要だ。
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「風邪の諸症状がつらいんだけど、何か良い薬は?」「対症薬はありますが、念のため医師の診断を受けてください。」
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