技量
ぎりょう
名詞頻度ランク #17847 · 青空 96 例
標準
ability
文例 · 用例
二枚の鏡を使って少し斜めに向いた顔を見る事はできるだろうがそれを実行するのはおっくうであったし、また自分の技量で左右の相違をかき分ける事もできそうになかった。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
といつて私がこれ以上くどく画家さんに指図をしなくてもそれはその道の技量敏感で、どうしてでも筋や真実真味のけはひを現はして下さるでせうから、私は私の物語に遠慮なくは入らして頂きませう。
— 岡本かの子 『秋の夜がたり』 青空文庫
旅行の時にはもう戀人のやうな伴侶で、撮影、現像、燒き付の技量も自然と巧くなつて、學校での展覽會では得意な出|品物であり、常陸の海|岸で朝鰹船の出かけを寫した印畫を或る專門家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生の素人である私の撮影、現像、燒き付にかゝるといふことを信じてもらへなかつた。
— ――私の寫眞修行―― 『寫眞と思ひ出』 青空文庫
撮影の技量では自分が露骨にうまいなと思はせられたからである。
— ――私の寫眞修行―― 『寫眞と思ひ出』 青空文庫
一点にごらぬ清らかの生活を営み、友にも厚き好学の青年、創作に於いては秀抜の技量を有し、その日その日の暮しに困らぬほどの財産さえあったのに、サラリイマンを尊び、あこがれ、ついには恐れて、おのが知れる限りのサラリイマンに、阿諛、追従、見るにしのびざるものがあったのである。
— 太宰治 『狂言の神』 青空文庫
残念ながら、技量に関しては選択の余地がなかった。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
もしそれ、気が張っていれば確実に明白に、少なくともその人の技量の最高最頂だけの事は出来るのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
もし聖人が用いられれば、即ち大功業が成し出されて、他の人々の小々の技量に価値を見ることはない」『朱子語録』というのも、真にそうである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫