腕前
うでまえ
名詞頻度ランク #22106 · 青空 725 例
標準
ability
文例 · 用例
疑いだすと果しがないけれども、いったい、彼にはどのような音楽理論があるのか、ヴァイオリニストとしてどれくらいの腕前があるのか、作曲家としてはどんなものか、そんなことさえ私には一切わかって居らぬのだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
あまりにも腕前の差がひどかつたならば、その時には臥薪嘗膽、鞍馬山にでもはひつて一心に劍術の修行をする事だ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
あるいはそこまでに学者の腕前に対する信用が高められないためかもしれない。
— 寺田寅彦 『学問の自由』 青空文庫
「ははは、勝手に道楽で忙しいんでしてな、つい暇でもございまするしね、怠け仕事に板前で庖丁の腕前を見せていた所でしてねえ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
この葛藤に伴なう多くの美しい感傷の場面の連続によって観客の感興をつなぎつつ最後の頂点に導いて行く監督の腕前はそんなに拙であると思われないようである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(2)』 青空文庫
「銀座にも、どこにも、あなたほどの腕前のひとは無いってうわさですからね。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
昔から腕前のない、手柄望みの役人は、すぐに弱い正直者を罪に落そうとするものじゃてや」「とは言うものの、蔵元屋の方も、家内の模様さえまだわかっておらぬけに、松倉どんもバッタリ行詰まって御座るが、さればとてほかには何の手も足もない。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
そこへ又そのお熊どんの愛嬌と腕前が両親も驚く自由自在で、本職の者に両手を押えられても瞬き一つせぬ手練の早業。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫