珍事
ちんじ
名詞
標準
strange incident
文例 · 用例
見ると或地方で小学校新築落成式を挙げし当日、廊の欄が倒れて四五十人の児童庭に顛落し重傷者二名、軽傷者三十名との珍事の報道である。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
此珍事のあつた翌日は私は、日出雄少年と唯二人で、長さ卅|呎にも足らぬ小端艇に身を委ねて、水や空なる大海原を浪のまに/\漂つて居るのであつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
さては珍事じゃ大変じゃと、邸内一統|煤掃という見得で騒出し、家令はまず何はともあれ、警察へ届けて出る。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
まず手前どもでは珍事がその位で済みましてございますが、お向うの伊東屋なぞでは、貴女、御夫婦抱き合って、二階から戸外へお飛びなすって、大怪我をなさいました方がござります。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
ただ一人、老哲学者の博士だけが、突然的の珍事に対して、手の付けようもなく呆然と眺めていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
前代|未曾有の大珍事に御座候」 以上の通、池田屋襲撃は、殆んど新撰組の独擅場で、彼等が得意になるのは当然だらう。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
そもそも全国で合祀励行、官公吏が神社を勦蕩滅却せる功名高誉とりどりなる中に、伊勢、熊野とて、長寛年中に両神の優劣を勅問ありしほど神威高く、したがって神社の数はなはだ多かり、士民の尊崇もっとも厚かりし三重と和歌山の二県で、由緒古き名社の濫併、もっとも酷く行なわれたるぞ珍事なる。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
又、十五世紀にコンスタンチノブルの最初サルタン珍事を好む、基督教の大僧正に詛はれた者は地も其尸を壞らず。
— 南方熊楠 『詛言に就て』 青空文庫
作例 · 標準
「昨日の町内会で、隣の家の猫が突然屋根の上から飛び降りたっていう珍事があったらしいよ。」と、友人が面白そうに話した。
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街角のカフェで、店員がうっかりコーヒーのミルクを全部こぼしてしまうという、ちょっとした珍事が起きた。
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「まさか、こんなところで、あの有名な歌手に会えるなんて!すごい珍事だ!」と、ファンは興奮していた。
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標準
grave (and unexpected) incident
作例 · 標準
突然の豪雨により、河川が氾濫するという、近年にない珍事(しんじ)が発生した。
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「こんな大停電が起きるなんて、この街では初めての珍事ですよ。」と、長年住んでいる住民も驚いていた。
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計画外の事態により、イベントの開催が急遽中止されるという、予期せぬ珍事となった。
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