三態
さんたい
名詞
標準
the three phases of matter: solid, liquid and gas
文例 · 用例
これは言わば固液気三態の原子構造の説明と見られる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
中浮と申しますのは、水死者に三態あります、水面に浮ぶのが一ツ、水底に沈むのが一ツ、両者の間が即ち中浮です。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
私は、ヴェニスの空中で三態の悪魔の姿体の見得を切つたファウスタスの夢を追つた。
— 牧野信一 『痴酔記』 青空文庫
△寺島紫明――『朝』すぐれた意図がある、一人の女はレースの腰巻を露出して指を組んでゐる、一人は股に手をいれ一人は履物に指をやつてゐる、額に頭痛膏をはつてゐる、愚鈍な救ひ難い女の生活の三態でその個性が各自よく出てゐた。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
本邦では十八年前予英国より帰著の翌朝、泉州谷川で初めて見出し、爾後紀州諸郡殊に温かな海浜の砂中に多く、従来西人の記載に随えば少なくとも三種は日本にありと知ったが、自分永年の観察を以てすればこの三種は確乎たる別種でなく、どうもポリサックム・ピソカルピウムてふ一種の三態たるに過ぎぬごとし。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ただし予が知るところ、邦産は三種にせよ三態にせよ、いずれも均しく役に立つ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
でも、その言葉に伴れられて怪し気な眼を視開いて見ると、行手の月光を浴びた白い道も、波のやうな麦畑も、薄黒い鎮守の森も――ただ漠々たる三態の雲に見へ、私達はペガウサスに打ち胯がり、トアパイロンの虚空を衝いて、一路オリムパスのアポロの許へ突進してゐる夢心地に襲はれた。
— 牧野信一 『歌へる日まで』 青空文庫
私は芸術学に関した或る権威ある翻訳の中に、三体問題という処を「物質三態の問題」とか訳しているのを発見したが、三体問題は力学の世界では極めて常識的な周知のことにぞくするのに、芸術学界に於てはそれ程常識的な周知のものではないように考えざるを得ないわけだ。
— 戸坂潤 『思想としての文学』 青空文庫
作例 · 標準
理科の実験で、温度の変化によって物質が固体・液体・気体の三態に変化する様子を観察した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
水は地球上の環境において、三態のすべてを自然な形で取ることができる珍しい物質だ。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「ドライアイスが液体にならずに直接気体になるのは、三態の変化の中でも昇華というんだ」と先生が教えた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview