鈍刀
どんとう
名詞
標準
dull or blunt sword
文例 · 用例
」とばかりに、人の心の奥底を、ただそれだけを相手に、鈍刀ながらも獅子奮迅した、とかいう話であるが、いまは、まるで、だめである。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
質の研究のできていない鈍刀はいくら光っていても格好がよくできていてもまさかの場合に正宗の代わりにならない。
— 寺田寅彦 『断水の日』 青空文庫
両者の音韻に於ける切れ味は、すくなくとも鋭利な刃物と鈍刀ぐらいの相違がある。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
あはれいま砥石のひびき、鈍刀のすべるひらめき。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
はたと、あな、足音絶え入り、ただひびく緩るく鈍刀。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
しかあれ、鈍刀のすべる音、――砥石のひびき――ら、りら、ら、りら、ほのかに雲雀。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
……』高みゆく砥石の響――鈍刀の増えゆくすべり――『……朱なる接吻、痛き怨言、 ああまた再度抱き泣けど………』また近く暗き嘲笑。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
貴様たちの鈍刀がなんだ、白痴が秋刀魚を振り廻すような真似をしやあがったって、びくともするんじゃあねえぞ。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
作例 · 標準
鈍刀では、どんなに力を入れても切れない。
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彼の意見は鈍刀のようで、切れ味がない。
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研ぎ師に鈍刀を研いでもらった。
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