虎落
もがり
名詞
標準
bamboo fence (oft. a diagonally linked one)
文例 · 用例
此の夜、風多くして、廿三夜の月が紺屋の虎落を登つた。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
此が古い方言らしい呼び方では、右のもがりと言ふ地方のある外に、逆茂木・虎落など言ふ、戦場・城塞などの防衛の障碍物の名として伝へられてゐたことが思ひ起される。
— 折口信夫 『日琉語族論』 青空文庫
ちょっとした水溜りのわきへ『虎落し』を仕掛け、米の樹のそばで銃を構え、虎が水を飲みに来るのを待ってると、近くで怪しいうなり声がするんですナ。
— 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
木枯――替つておれが 虎落笛を吹いてあげる。
— 高祖保 『独楽』 青空文庫
」 一本のでんしんばしらが、ことに肩をそびやかして、まるでうで木もがりがり鳴るくらいにして通りました。
— 宮沢賢治 『月夜のでんしんばしら』 青空文庫
」 一本のでんしんばしらが、ことに肩をそびやかして、まるでうで木もがりがり鳴るくらゐにして通りました。
— 宮沢賢治 『月夜のでんしんばしら』 青空文庫
もうかれこれ三十年|以来というもの、もがりも、ねだりも、勾引も、引落も何にもしねえ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
万葉集にある殯宮又は、もがりのみやに、天皇・皇族を納められたことが知れる。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
作例 · 標準
風情のある日本庭園には、背の低い竹でできた虎落が設えられている。
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冬の冷たい風が虎落を吹き抜け、ヒューヒューと音を立てる。
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泥棒は虎落を乗り越えようとしたが、竹が鋭く、諦めて引き返した。
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標準
undebranched bamboo used as a drying frame
作例 · 標準
収穫したばかりの柿は、庭に立てられた虎落に吊るされて干されていた。
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昔ながらの農家では、洗濯物を干すのに長い虎落を使っていたと祖母が言っていた。
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青々とした竹を並べた虎落が、田んぼの横に風に揺れていた。
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