薄命
はくめい
名詞
標準
misfortune
文例 · 用例
薄命なりし明治の詩人啄木は、此の詩集の如き意味に於て作られた歌に依て、明かに後世に解せられるであらう。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
ともあれ当時の詩壇はかやうな薄命の状態にあつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
美人薄命といふ語さへあつて、美しい為に不利を亨けた例は歴史にも伝説にも余るほどあります。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、今迄流れてもゐなかつた川床に、水はさらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……幻影私の頭の中には、いつの頃からか、薄命さうなピエロがひとり棲んでゐて、それは、紗の服なんかを着込んで、そして、月光を浴びてゐるのでした。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
世間では、前者を運に弱いとか薄命とか言うのに対して、後者を運に強いとか、又は人々は羨んで、悪運が強いとさえ悪口を言います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
三 一寸手懸 泰助は目をしばたたき、「薄命な御方だ、御心配なさるな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
私も驚きました、御慈悲深い、お情深い、殊に仏学をお修めなすって、道徳抜群という風説の高い貴女のお嫁御があんなに薄命でお在なさろうとは、はい、夢にも思いはしませんでした。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
彼等のうちには、戀に燃えて薄命に終ツた美人もあツたらう、また慾に渇いて因業な世渡をした老婆もあツたらう、それからまた尚だ赤子に乳房を啣ませたことの無い少婦や胸に瞋恚のほむらを燃やしながら斃れた醜婦もあツたであらう。
— 三島霜川 『解剖室』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は若くして薄命を嘆いた。
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美人薄命という言葉があるように、才能ある人が早く亡くなるのは悲しい。
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彼は不運にも薄命の人生を送った。
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