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殷賑

いんしん
形容動詞名詞
1
標準
prosperity
文例 · 用例
それも日本橋寄から仲通へ掛けた殷賑で、西河岸橋を境にしてこなたの川筋は、同じ広重の名所でも、朝晴の富士と宵の雨ほど彩色が変って寂しい。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
一時はひっそくしかけていた鉄工所も事変以来殷賑を極めて、いまはこんな身分だと、坂田を苛めてやりたかったのである。
織田作之助 雪の夜 青空文庫
その辺には洋食屋やカフエ、映画館などもあり、殷賑地帯で、芸者の数も今銀子のいる東京のこの土地と乙甲で、旅館料理屋兼業の大きい出先に、料亭も幾つかあった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
支那街の異臭、雑沓、商業街の殷賑、私たちはそれ等を車の窓から見た。
岡本かの子 河明り 青空文庫
それから近江、越前、越後、加賀、能登、若狭などとさかんに船で交通をはじめて次第に栄え、外ヶ浜に於いて最も殷賑の要港となり、明治四年の廃藩置県に依つて青森県の誕生すると共に、県庁所在地となつていまは本州の北門を守り、北海道函館との間の鉄道連絡船などの事に到つては知らぬ人もあるまい。
太宰治 津軽 青空文庫
お山参詣と言つて、毎年陰暦七月二十八日より八月一日に到る三日間、津軽の霊峰岩木山の山頂奥宮に於けるお祭りに参詣する人、数万、参詣の行き帰り躍りながらこのまちを通過し、まちは殷賑を極める。
太宰治 津軽 青空文庫
大内は西国の大大名で有った上、四国中国九州諸方から京洛への要衝の地であったから、政治上交通上経済上に大発達を遂げて愈々殷賑を加えた。
幸田露伴 雪たたき 青空文庫
しかもそれは、途中|互にもの言うにさえ、声の疲れた……激しい人の波を泳いで来た、殷賑、心斎橋、高麗橋と相並ぶ、天満の町筋を徹してであるにもかかわらず、説き難き一種|寂寞の感が身に迫った。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
作例 · 標準
この温泉街は、年間を通して多くの観光客で殷賑を呈している。
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新しいショッピングモールができたことで、周辺地域はますます殷賑を増した。
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かつては寂れた商店街も、地域再生プロジェクトによって殷賑を取り戻した。
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祭りの日には、街全体が活気に満ち、殷賑を極める。
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