愛欲
あいよく
名詞
標準
passion
文例 · 用例
(「走れメロス」その義、神に通ぜんとし、「駈込み訴え」その愛欲、地に帰せんとす。
— 太宰治 『自作を語る』 青空文庫
愛のため、ニコロの愛欲の満腹のためには、私は未来の歓楽もビイクトリア勲章の憧れさえも、放擲する考えだ。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
その効果を仏教では「愛染行」(愛染明王の行 愛欲に入ってしかも愛欲を度す)と言います。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
仏教修業の結果どんな熾烈な愛欲や誘惑の中に入っても、これをよく節度して、その悪果に染まないように、その心身を自由に、大きく、かつしっかりさせるのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ちょうど「泥中の蓮の花」のように、雑多な野心や誘惑や愛欲の真只中に生活しながらもその汚れに染まず、しかもその欲望、誘惑をうまく消化善用して立派な人格完成、絶対の安心、無上の幸福という花を咲かせるのです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
いわゆる女のヒステリーは、愛欲の変形であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
それは、余り世間の荒い波風に当らなかったか弱い、あるいは生一本な処女が、家庭を持ってその主婦となり、周囲の煩瑣な事件や境遇にひどくいたぶられた時、それに呼応して起った心内の愛欲苦悶が素直にはけ口を得ずして鬱屈し、これに加えて肉体的の過労や病気がますますヒステリーを引き起す助縁となります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
しかし、女のヒステリーなるものは、持って生れた過剰な愛欲の変形したものですから、――しかも愛欲だけ過剰であって、他の感情が少いから圧えつけられて現れないので――その愛欲をどうにかしなければ根本の治療になりません。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
attachment (esp. to one's family or a member of the opposite sex)
作例 · 標準
例句