色欲
しきよく
名詞
標準
lust
文例 · 用例
そして、ジャズの音が激しく、光芒のなかで、歔欷くように、或は、猥雑な顫律を漾わせて、色欲のテープを、女郎ぐものように吐き出した。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
」 妖しい蠱惑のなかに、僕は色欲の錨を沈めてから、粟鼠の毛皮の外套についた無数の獣の顔を愛撫した。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
と、僕が色欲のダリアに向って聞いた。
— 吉行エイスケ 『飛行機から墜ちるまで』 青空文庫
とにかくその色欲の享樂と云ふ點で古來支那人ほど工夫を凝らし頭をひねつた物はないらしい。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
見方によれば支那人は色欲と賭博のために生きてゐると云つても差し支へない。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
自然都市の到る處に色欲の享樂機關の豐富なのは驚くほどだが、それに伴ふ催欲的な存在物、つまり春本だとか、春藥だとか、催欲目的の酒だとかが非常に多い。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
それに甚だをかしい告白だが本場の北京、天津、上海、杭州、乃至は奉天などで支那料理を食つたその晩やその翌日なりは、私は、いつもとなく色欲の興奮を感じさせられた。
— 南部修太郎 『阿片の味』 青空文庫
食欲色欲ばかりで生きている人間は、まだ犬猫なみの人間で、それらに満足し、若くはそれらを超越すれば、是非とも人間は骨董好きになる。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
作例 · 標準
彼は色欲に目がくらみ、築き上げてきた地位と名誉を一瞬で失ってしまった。
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煩悩の中でも、色欲を断ち切ることは修行者にとって最も困難な課題の一つだ。
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古典文学には、人間の色欲が生み出す悲喜劇が数多く描かれている。
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