低俗
ていぞく
形容動詞名詞頻度ランク #33905 · 青空 166 例
標準
vulgar
文例 · 用例
「議論するなら勝手にしやれ、あとでゲンコの雨が飛ぶ」――茲に、低俗プラグマチックの、象徴がありはしないか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
附加へて云ふなら、音といふ無形物に形を与へる作曲といふ仕事には、最も男性的能力を必要とするといふ、ワイニンゲルの考へを、芸術のこととさへいへば、低俗な意味での「好きこそ物の上手なれ」で片附けてしまふ我が常識界に、及ばず乍ら徹定させてみたいと思ふのである。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
むろんこれらの作品は低俗かも知れない。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
ジュリアン・ソレルは貴く、ソレリアン(ソレルの亜流)は低俗だ――というこの間の事情を、信吉は自分でも心得ていた。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
が、ことは秘められた閨房の行為だけに、これに触れること即ち低俗、猥雑、煽情的ということになり、結局口にすまじき問題として、片づけられてしまうのだが、思えば人生の普遍的問題なのだ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
古今東西を通じて、かかるみじめなる経験に逢いし武芸者は、おそらくは一人もあるまじと思えば、なおのこと悲しく相成候て、なにしろあれは三百円、などと低俗の老いの愚痴もつい出て、落花繽紛たる暗闇の底をひとり這い廻る光景に接しては、わが敵手もさすがに惻隠の心を起し給いし様子に御座候。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
ある大衆作家は「新婚ドライブ競争」というような題の小説を書くほどの神経の逞しさを持っていながら、座談会に出席すると、この頃の学生は朝に哲学書を読み、夕に低俗なる大衆小説を読んでいるのは、日本の文化のためになげかわしいというような口を利いて、小心翼々として文化の殉教者を気取るのである。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
絵を見て引き出された批評語が『この雪に爺や何処より帰り来らん――』的程度より一歩も出てゐない現状では、これでは作品批評といふよりも感想といはれていゝ、感想としてもかなりに低俗な見方に属してゐる。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
作例 · 標準
視聴率稼ぎのために、他人のプライバシーを暴くような低俗な番組を放送するのはやめてほしい。
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彼は酒が入ると、普段の紳士的な態度からは想像もつかないような低俗な冗談を連発する。
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表現の自由は尊重されるべきだが、あまりに低俗な内容の広告が子供の目に触れるのは問題だ。
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