湖上
こじょう
名詞
標準
on the lake
文例 · 用例
湖上の景色見飽かざる間に彦根城いつしか後になり、胆吹山に綿雲這いて美濃路に入れば空は雨模様となる。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
それからこの颱風の中心は土佐の東端沿岸の山づたいに徳島の方へ越えた後に大阪湾をその楕円の長軸に沿うて縦断して大阪附近に上陸し、そこに用意されていた数々の脆弱な人工物を薙倒した上で更に京都の附近を見舞って暴れ廻りながら琵琶湖上に出た。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
峠へ上って行く途中の新道からの湖上の眺めは誠に女車掌の説明のごとく又なく美しいものである。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
何ゆえにこのような区域に、特に降水が多いかという理由について、筒井氏の説を引用すると、冬季日本海沿岸に多量の降雨をもたらす北の季節風が、若狭近江の間の比較的低い山を越えて、そして広い琵琶湖上から伊勢湾のほうへ抜けようとする途中で雪を降らせるというのであるらしい。
— 寺田寅彦 『伊吹山の句について』 青空文庫
〕湖上ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けませう。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
湖面暗くして波浪上らず、雨脚矢のごとく湖上を打つ。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
娘は半里ほど湖上を渡って行く、城のある出崎の蔭に浮網がしじゅう干してある白壁の蔵を据えた魚漁家の娘だった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
四山環翠、一水澄碧の湖上に輕艇を駛らすれば、凉風|面を撲つて、白波ふなばたに碎くるさま、もとより爽快の好い心持である。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
作例 · 標準
湖上に浮かぶ観光船から眺める花火は、地上で見るのとはまた違った趣がある。
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「湖上に霧が立ち込めていて、まるで異世界に迷い込んだような気分だ。」
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冬になると、結氷した湖上にワカサギ釣りのテントがいくつも並ぶ。
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