罵声
ばせい
名詞頻度ランク #26764 · 青空 104 例
標準
shout of abuse
文例 · 用例
やゝあつて謝源はニヨツキリとつつ立つたまゝ「恩知らずツ馬鹿ツたわけめツ」とあらゆる罵声を首のない二人の死骸にあびせかけて居た。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあびせつつ通りかかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
その前から酔っていた士が二階にいて頻りに管を巻いていたが、芝居が進んで茶屋場となり、由良之助が酒や女にうつつを抜かす態たらくを見ると、酔った士はそれを義士の首領の反間苦肉の策とは知りながらも、あまりその堕落振りが熱演されるので、我慢が仕切れなくなり、舞台に向って頻りに罵声を浴びせかけ始めた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
罵声が子路に向って飛び、無数の石や棒が子路の身体に当った。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
三日目に漸く泣声がやむと、今度は猛烈な罵声が之に代った。
— 夫婦 『南島譚』 青空文庫
」チーフメーツは頭から、ストキへ罵声を吐きかけた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
扉口の外からは、罵声と足踏みとが聞こえた。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
沼南の傍若無人の高笑いや夫人のヒッヒッと擽ぐられるような笑いが余り耳触りになるので、「百姓、静かにしろ」と罵声を浴びせ掛けられた。
— 内田魯庵 『三十年前の島田沼南』 青空文庫