称賛
しょうさん
名詞
標準
文例 · 用例
また更に低くなると、ただ一時代に称賛を博して生活状態の不満さえなければ、それで満足とする者もある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
一青年が力を貸して車を押したのは、いわゆる思い遣りの心とでも言おうか、仁恕の心とでも言おうか、何にせよ或る心の発動現象であって、儒学者的に称賛するには値しないが、その行為は決して不良でもなく凶悪でもない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
「達巷党(達巷という村)の人も大いなる哉孔子、博く学んで名を成すところ無し」『論語(子罕二)』と称賛して、孔先生が博く道芸を学んで、一芸だけを以て名を成さなかったことを讃えたことを考えても、孔先生が学問に努められたことを知ることが出来る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
弟子たちの中には幾人も、脚本をさし出して彼の称賛を得ようとした者があったが、その中で彼がおもしろいと思ったのはただ一つであった。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
美術家が無事に墳墓におさめられると、われわれは称賛の花を手向けるのである。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
かの帝政論派なるものは実にこの君徳君恩を称賛してもって世道人心を誘起せんと試みたり。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
彼女の版画はその材料として都会のどぶ板に使う石版を使うからといってウィルヘルム二世から「どぶ石芸術の画家」といわれたケーテは、今やドイツの誇りとして、あらゆる方面からのぎょうぎょうしい新たな称賛と敬意とを表された。
— 宮本百合子 『ケーテ・コルヴィッツの画業』 青空文庫
孝婦伝など見れば、何々女は貞操無比、夫の悪疾を看護して何十年一日の如し云々とて称賛したるもの多し。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫