内通
ないつう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
secret communication (with the enemy)
文例 · 用例
大阪から例の瀬戸内通いの汽船に乗って春海波平らかな内海を航するのであるが、ほとんど一昔も前の事であるから、僕もその時の乗合の客がどんな人であったやら、船長がどんな男であったやら、茶菓を運ぶボーイの顔がどんなであったやら、そんなことは少しも憶えていない。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
白状はしなかったに違無いが、自分で、知ってれば謂おうというのが、既に我が同胞の心でない、敵に内通も同一だ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
国賊だ、売国奴だ、疑ってみた日にゃあ、敵に内通をして、我軍の探偵に来たのかも知れない、と言われた処で仕方がないぞ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
しかしそれには証拠がない、強て敵に内通をしたとは謂わん、が、既に国民の国民たる精神の無い奴を、そのままにして見遁がしては、我軍の元気の消長に関するから、きっと改悟の点を認むるか、さもなくば相当の制裁を加えなければならん。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
この際笑いでもした奴は敵に内通した謀叛人としてみんなで制裁するからそう思え。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
彼は客に料理場の秘密を内通して仕舞う。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
宵の内通った山田から相の山、茶店で聞いた五十鈴川、宇治橋も、神路山も、縦に長く、しかも心に透通るように覚えていたので。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
と貴とを擒え、かねて朝廷に内通せる葛誠盧振等を殿下に取って押えたり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
内部情報を競合他社に売っていた社員が、敵方との内通を疑われて解雇された。
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籠城戦が続く中、城内の一部の武士が敵軍と内通して門を開けようとしているという噂が流れた。
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スパイ容疑で逮捕された彼は、外国の諜報機関との長年にわたる内通を自供した。
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標準
adultery
作例 · 標準
夫の不自然な外出が増えたことから、彼女は近所の男性との内通を確信し、問い詰めた。
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古い時代の村掟では、既婚者同士の内通は厳しく罰せられ、村八分にされることもあった。
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主君の側室と内通したという不名誉な罪を着せられ、若き侍は切腹を命じられた。
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