舷窓
げんそう
名詞
標準
porthole
文例 · 用例
第五回 「ピアノ」と拳鬪船中の音樂會――鵞鳥聲の婦人――春枝夫人の名譽――甲板の競走――相撲――私の大閉口――曲馬師の虎 翌朝、銅鑼の鳴る音に驚き目醒めたのは八|時三十|分で、海上の旭光は舷窓を透して鮮明に室内を照して居つた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
波のしぶきで曇った円るい舷窓から、ひょいひょいと樺太の、雪のある山並の堅い線が見えた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
尤も夜は燈火管制を嚴重にするので、舷窓はぴつしやり締め切り、入口も戸を締めるから、どこからも空氣の脱けて行くところがない。
— 海野十三(佐野昌一) 『南太平洋科學風土記』 青空文庫
壁のまん中に、舷窓ぐらいの穴が一つあいていた。
— 海野十三 『恐竜島』 青空文庫
舷窓をば火光を漏らさじと閉ざしたれば、温気|内にこもりて、さらぬだに血気盛りの顔はいよいよ紅に照れり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
そうして、舷窓からはいってくる薄暗いひかりは、船の揺れかたによって、その窓が海の方へ向いたり、空の方へ向いたりするたびごとに色が変わっていた。
— 上床 『世界怪談名作集』 青空文庫
美容室へ行って、飯を食って、ダンスをするというのはどうだい」二 岸壁の端から車止の柵のそばまでセダンやジープがずらりと並び、舷窓からもタンデム・キャビンの窓からも明あかとあかりが洩れて、劇場の大玄関のようなにぎやかな感じだった。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
空は無色になって、夜が明けかけてきたが、人気のない広い構内はまだ真暗で、海風で湿った岸壁が舷窓からあふれだすあかりを受けてところどころで光っていた。
— 久生十蘭 『復活祭』 青空文庫
作例 · 標準
豪華客船の舷窓から、広がる大海原を眺めた。
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潜水艦の舷窓は、厚い特殊なガラスでできている。
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子供たちは、舷窓から見えるイルカの群れに歓声をあげた。
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ウィキペディア
舷窓(げんそう、porthole)は、船の船体にある小さな窓で、採光と換気の役目を持つ。一般に丸い窓が多い。"porthole" は "port hole window" の略である。海事関係の言葉だが、装甲車、航空機、自動車(フォード・サンダーバードなど)、宇宙船などの丸窓一般を指すのにも使われる。
出典: 舷窓 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0