小手
こて
名詞
標準
forearm
文例 · 用例
彼等は皆、その中では真剣になつて人生と取組み合ひ全力を出しきつて文学と四つ角力をとつてるのに、詩や俳句を作る時は、乙に気取つた他所行きの風流気を出し、小手先の遊び芸として、綺麗事に戯むれてゐるといふ感じがする。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
辨天樣の池畔などで、ぐつたり寢そべつて甲羅を干してゐるのは、あれは、いしがめとでもいふのであらうか、繪本には時々、浦島さんが、あの石龜の脊に乘つて小手をかざし、はるか龍宮を眺めてゐる繪があるやうだが、あんな龜は、海へ這入つたとたんに鹹水にむせて頓死するだらう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
源五左を呼び止めて、T「只今のは 小手調べ」 エッと源五左。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
日本里長森を出で、 小手をかざして刻を見る、鬚むしやむしやと物喰むや、 麻布も青くけぶるなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
あまり大きな音なので、オツベルの家の百姓どもが、門から少し外へ出て、小手をかざして向うを見た。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
そしてその地図に入間郡「小手指原久米川は古戦場なり太平記元弘三年五月十一日源平小手指原にて戦うこと一日がうちに三十余たび日暮れは平家三里退きて久米川に陣を取る明れば源氏久米川の陣へ押寄せると載せたるはこのあたりなるべし」と書きこんであるのを読んだことがある。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
「普通の彫金なら、こんなにしても、また、こんなにしても、そりゃ小手先でも彫れるがな」 今度は、この老人は落語家でもあるように、ほんの二つの手首の捻り方と背の屈め方で、鏨と槌を繰る恰好のいぎたなさと浅間しさを誇張して相手に受取らせることに巧みであった。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
ギラギラする鋼の小手だけつけた青と白との二人のばけものが、電気|決闘というものをやっているのでした。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、転んで小手を擦りむいてしまった。
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筋力トレーニングで、小手の筋肉を鍛えている。
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「あれ、小手に変なアザができてるよ。大丈夫?」
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