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歓心

かんしん
名詞
1
標準
favour
文例 · 用例
はじめは軽蔑した超然とした態度で、一人離れて、携帯のライカで景色など撮していたが、にわかに柚木に慣れ慣れしくして、柚木の歓心を得ることにかけて、芸妓たちに勝越そうとする態度を露骨に見せたりした。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
蝦蟇法師は※りて、歓心を購えりとや思いけむ、悦気満面に満ち溢れて、うな、うな、と笑いつつ、頻りにものを言い懸けたり。
泉鏡花 妖僧記 青空文庫
つまりものにしなけりゃ承知しない、と云った風で――まだ、彼の歓心を買っておかないと如何なにすぐれたいい女優でも決して出世が出来なかったのです。
渡辺温 象牙の牌 青空文庫
抱えたちを競争させることにも妙を得ていたが、親たちの歓心を買うことにも抜目がなく、本人の借金が殖えれば殖えるだけ、主人は儲かるので、親への仕送りを倍加するという一石二鳥の手も使うのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
顔の生白いこの写真屋は土地の言葉でいう兄さんで、来たてからの客であり、倉持とは比べものにもならないが、銀子のためには玉稼ぎに打ってつけの若い衆で、お神や仕込みの歓心を買うために、来るたびに土産物を持ち込み、銀子の言いなり放題に、そこらの料亭を遊び歩いていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
娘の歓心をかわんがためである。
太宰治 メリイクリスマス 青空文庫
その上子供の木下に向って、掻餅を与えながら、一種の手柄顔と、媚びと歓心を求める造り笑いは、木下に嫌厭を催させた。
岡本かの子 河明り 青空文庫
いずれも妾の歓心を得べく、夜ごとに妾の足を撫でさすり、また肩など揉みて及ぶ限りの親切を尽しぬ。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
作例 · 標準
上司の歓心を買うために、彼は休日返上で働いた。
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彼女は皆の歓心を得ようと、いつも笑顔を絶やさなかった。
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王の歓心を得るべく、詩人は新しい歌を捧げた。
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