空理
くうり
名詞
標準
empty theory
文例 · 用例
けれどもその論旨の一部は、單なる言語上の空理を爭ふにすぎない。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
實質を攫み得ないものは空理に安んじてゐるのです。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
さうして空理は生命のない死物です。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
かくして「最大の無神論者」が我らを真実の――空理に依らぬ実験上の――有神論者とするのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「信じて古を好む」と云われた古は、皆これ空理では無く物事上のことであることが分る。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
孔子の道は、空理的・論議的・心悟的・抽象的・哲学的・神秘的・宗教的なものでは無く、具体的・実際的なものなので、これを一々末端に就いて言えば千万端である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
科学を除いては総ての研究は空理であるといいつつも科学にもまた不満足であって、科学に偏するスペンサーの哲学の如きも或る程度以上は決して推服していなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
これまでのいわゆる哲学や宗教や道徳や法律は皆この根本の人間の疾患に立到らない空理空文である。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫