妄説
ぼうせつ異読 もうせつ
名詞
標準
fallacy
文例 · 用例
和漢千載の諸説は、みな取るに足らぬ妄説と定まり申した。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
しかるに、何ぞや「芥川は、あの読本で儲けて書斎を建てた」という妄説が生じた。
— 菊池寛 『芥川の事ども』 青空文庫
こうした妄説を芥川が、いかに気にしたか。
— 菊池寛 『芥川の事ども』 青空文庫
あの「女人云々」について、僕宛の遺書には、その消息があるなどと、奇怪な妄説をなすものがあったが、そういう妄説を信ずる者には、いつでも自分宛の遺書を一見させてもいいと思っている。
— 菊池寛 『芥川の事ども』 青空文庫
「昔から易の筮法についてはいろいろな説がおこなわれているが、そのなかで真によるところの出来るものは、本筮、中筮、略筮の三種だけで、他のものはみな牽強附会の妄説といっても過言じゃない。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫
拙著『時事小言』の第四編にいわく、「(前略)ひっきょう、支那人がその国の広大なるを自負して他を蔑視し、かつ数千年来、陰陽五行の妄説に惑溺して、事物の真理原則を求むるの鍵を放擲したるの罪なり。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
我が国において、鬼神幽冥の妄説は、多くは仏者の預るところとなりて、もっぱら社会に流行したることなれども、三百年来、儒者の道、ようやく盛にして、仏者に抗し、これに抗するの余りに、しきりに幽冥の説を駁して、ついには自家固有の陰陽五行論をも喋々するを忌むにいたれり。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
いずれをもって孝行とするか、前後不都合なる妄説ならずや。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
作例 · 標準
その学者の主張は、科学的根拠に乏しい妄説だと批判された。
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過去には常識とされていたことが、後に妄説と判明することも少なくない。
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彼は自分の都合の良いように事実を曲げ、都合の良い妄説を唱え続けた。
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