空論
くうろん
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #25427 · 青空 169 例
標準
abstract or impracticable theory
文例 · 用例
元来この種の問題の論議は勢い抽象的に傾くが故に、外観上往々形而上的の空論と混同さるる虞あり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
従ってここでいうところのチューインガム亡国論も畢竟はただ一場の空論に過ぎないと云われても仕方がないであろうが、しかしこの些末な嗜好品の流行の事実もそう軽々には見遁すことの出来ないものではあろうと思われる。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
一切の机上の空論、中途半端な観念が何等の用もなさぬ真実の無間地獄……と聞いてはいるが、まだ実際に見た事はない。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
されどもそれは彼に取つては、空論であつた。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
暫らく我等をして、かかる概念上の空論を避けしめよ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
「空論をお話して一向とりとめがないけれど、それは恐縮でありますが、丁度このごろ解析概論をやっているので、ちょっと覚えているのですが、一つの例として級数についてお話したい。
— 太宰治 『愛と美について』 青空文庫
青筋たてて空論をたたかわしても、お互い自説を更に深く固執するような結果になるだけのものさ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
生涯|互に独身主義を守って只一時限りの……又は売り物買い物の低級な性愛や性欲で満足を買って行くがよろしい……と云いたくなりますが、これは机上の空論で実際はなかなかそうは行きませぬ。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫