実理
じつり
名詞
標準
practical theory
文例 · 用例
太子さまの、この現実理想化の大乗精神は、後世、心ある仏教家たちの渇仰するところとなりまして、中にも平安朝の伝教大師は、太子さまの御精神を師教と仰ぎ奉り、御廟前に加護を祈りました。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
この大乗仏教のみ日本に根付いたという理由は、大乗仏教の現実理想化の思想、無私と慈悲を説く思想、個人主義を排斥して社会生活、国家生活に重きを置く思想、光明的進取的の思想等、ことごとく日本の民族精神に共鳴せられるところのものであるからであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
聖徳太子が御自ら法華経、維摩経、勝鬘経の三経を講述、註疏せられ、造仏起塔に努められたのも大乗精神の現実理想化に依られたものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
向象賢は沖縄を経済的に救って、更に沖縄人の向うべき方針を暗示致しましたが、「人間実理実用之道有形無形共其秘旨」を授けられた蔡温は向象賢が造った余裕を利用して、沖縄人をしてただ租税を払って生きるという外に、更に人間としてなされなければならぬ事の沢山あるという事を教えました。
— 伊波普猷 『琉球史の趨勢』 青空文庫
現代の非理的な現実理解(国際情勢をこめて)に人民たる大人の疑問が積極的に表現されなければ修身はなりたちますまい。
— 宮本百合子 『「修身は復興すべきでしょうか」に答えて』 青空文庫
「軍服」が字づらの反戦小説でないだけ、その具体性はつよく深く憤りまでつきぬけた人民としての作者の現実理解に裏づけられなければならないのである。
— ――小沢清の「軍服」について―― 『小説と現実』 青空文庫
そもそも俺のような下品下生の男が、実理を覚る手数を厭うて空理を会そうなどともがき廻るから間違いが起る。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
そもそも俺のやうな下品下生の男が、実理を覚る手数を厭うて空理を会さうなどともがき廻るから間違ひが起る。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、個人の感情よりも、最大多数の最大幸福という実利主義で行動する。
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実利主義的な観点から、この政策は経済効果が高いと判断された。
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「「みんなのため」って言うけど、結局は実利主義なんでしょ?」
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