三方
さんぼう異読 さんぽう
名詞頻度ランク #24639 · 青空 396 例
標準
three sides
文例 · 用例
三方林で囲まれ、南が開いて余所の畑とつづいている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
それは砂町一丁目と上大島町の瓦斯タンクを堡塁のように清砂通りに沿う一線と八幡通りに沿う一線に主力を集め、おのおの三方へ不規則に蔓延している。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
反対の西側の方は子供部屋と自分の居間と隠居部屋とに三方を囲まれた中庭になっている。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
独立な屋根をもった舞台の三方を廻廊のような聴衆観客席が取り囲んで、それと舞台との間に溝渠のような白洲が、これもやはり客席になっている。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
三人は南の堤防にたどりついてみますと、東、北、西の三方を山でかこまれた池は、それらの山と、まっ白な雲をうかべているばかりで、あたりには、人のけはいがまるでありません。
— 新美南吉 『いぼ』 青空文庫
それから部屋の隅の紐を引くと、部屋の三方の眼界を遮っていたゴブラン織の窓掛がスルスルと開いた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
そうした門構えを入ると、本堂の阿弥陀様と背中合わせの板敷土間に破れ畳の二畳敷、竹瓦葺の板廂、ガタガタ雨戸に破れ障子の三方仕切は、さながらに村芝居の道具立をそのまま。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
されば林とても数里にわたるものなく否、おそらく一里にわたるものもあるまい、畑とても一眸数里に続くものはなく一座の林の周囲は畑、一頃の畑の三方は林、というような具合で、農家がその間に散在してさらにこれを分割している。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
作例 · 標準
その家は三方を高い壁に囲まれており、通りからは中の様子が全く伺えない。
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「三方を海に開かれたこの町は、古くから漁業と交易の拠点として栄えてきた」
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展望台に立つと、三方を山々に囲まれた盆地の美しい景色が一望できた。
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標準
small offering stand
作例 · 標準
神社の祭壇には、旬の野菜や果物が載せられた三方が整然と並べられている。
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「三方を運ぶときは、汚れがつかないよう両手で恭しく持ちなさい」と教わった。
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正月飾りの餅を載せるため、蔵から塗り物の三方を取り出して丁寧に拭き上げた。
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ウィキペディア曖昧さ回避
三方 (さんぼう、さんぽう) 三つの方向のこと。 神道の神事において使われる神饌を載せる台 → 三方 (神道) (みかた) 日本の地名 福井県の地名。古来は三潟とも書き、3つの潟のあることに由来する。 三方郡(現 三方上中郡) 福井県三方郡三方町(現 若狭町) 三方駅 - 同地域にあるJR西日本の駅。 (さんかた) - 土方(つちかた)、馬方(うまかた)、船方(ふなかた)のことで、現在に置き換えると、建設作業、陸上運送、港湾荷役に従事する日雇い雇用者のこと。古くからある「下働きや荒くれ者を揶揄した」生業を例に例えた表現。『昭和三方人生』著者:広野八郎より。三師三方という一対になった同様な言葉もある。
出典: 三方 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0