銑鉄
せんてつ異読 ずくてつ
名詞
標準
pig iron
文例 · 用例
銑鉄と人造維質で可憐な揺籠が編まれ、縁にチユーリツプの莟の球が一つ挿され、一見至極単純に見えて雅純新鮮な効果を出し、大形の柩は、材に秩父産の蛇紋石を用ゐ、中を人型に開けて、底に軟い鈴蘭が安らかに活けてある。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
私が生血を絞り捨てゝ作り上げた銑鉄の身体から、すい/\と容易く同型の母性だけをあなたは牽き出さすのです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ここでは「いままで機械など見たこともない農村の子女が数日にして立派な熟練工となる」それのみか、五六ヵ月も働くと、銑鉄を削る百分の二粍の相異の目測さえするようになる。
— ――明日の婦人へ―― 『新しい婦人の職場と任務』 青空文庫
それはツイ一時間ばかり前に、二重の麻袋に入れて、松脂やタールでコチンコチンに塗り固めて、大きな銑鉄の錘を付けて、確かに海の底へ沈めた筈の二人の水夫に違いなかった。
— 夢野久作 『幽霊と推進機』 青空文庫
銑鉄とワタとをうんとつんでいた。
— 海野十三 『海底大陸』 青空文庫
ドニエプルや銑鉄工場バクーその他生産的建設の写真が出ていながら、朝日新聞の編輯氏はその説明書タイトルは附さぬ。
— 一九三七年(昭和十二年) 『日記』 青空文庫
銅の輸入は七割増、鉄鉱石は十割増、銑鉄と屑鉄は二十五割増、高オクタン価の航空用ガソリン生産のための「四エチール鉛」にいたっては、厖大な量を輸入しようという肚であった。
— 久生十蘭 『川波』 青空文庫
それで積込んであった銑鉄、鉛の類を、急遽高松へ移すことになったのだ。
— 山本周五郎 『新潮記』 青空文庫
作例 · 標準
鉄鋼産業は、主要材料として銑鉄に大きく依存している。
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銑鉄のインゴットが鋳造所に高く積み上げられていた。
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そのプロセスでは、鉄鉱石を製錬して銑鉄にする。
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ウィキペディア
銑鉄(せんてつ)は、高炉や電気炉などで鉄鉱石を還元して取り出した鉄のこと。銑鉄を生産する工程のことを製銑(せいせん)と呼ぶ。古くは銑(ずく)と呼ばれた。
出典: 銑鉄 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0