鋳鉄
ちゅうてつ
名詞
標準
cast iron
文例 · 用例
〔卑屈の友らをいきどほろしく〕宮沢賢治卑屈の友らをいきどほろしく粘土地二片をはしりてよぎり崖にて青草黄金なるを知りのぼりてかれ草黄なるをふめば白雪きららに落ち来るものか一列赤赤ならべるひのきふたゝび卑屈の友らをおもひたかぶるおもひは雲にもまじへかの粘土地なるかの官庁に灰鋳鉄のいかりを投げよ
— 宮沢賢治 『〔卑屈の友らをいきどほろしく〕』 青空文庫
三等車の中央部にあるまん丸な鋳鉄製のストーブは真赤に熱して、そのまわりには遠くから来た旅客がいぎたなく寝そべっていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
硬い老幹と、精悍な痩せた枝の緊密な組み合せは、鋼鉄と鋳鉄を混ぜ合せて作つた廊門を想はせる。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
その天水桶は鋳鉄であった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
大いなる山、大いなる空、千里を馳け抜ける野分、八方を包む煙り、鋳鉄の咽喉から吼えて飛ぶ丸――これらの前にはいかなる偉人も偉人として認められぬ。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
五ヵ年計画はソヴェト鋳鉄生産額を世界第三位に、石炭採掘量において世界第四位に進めるばかりではありません。
— 宮本百合子 『三月八日は女の日だ』 青空文庫
彼は十月革命の当時、レーニングラードの鋳鉄工場にバリケードを築き銃を執ってプロレタリア解放のために闘い、後赤軍にいたことのある闘士である。
— ――ソヴェト同盟の労働者はどんな文化設備をもっているか―― 『ドン・バス炭坑区の「労働宮」』 青空文庫
ずんぐりした*9ウャトカ馬の背中みたいにだだっぴろい背中や、歩道に立ててある鋳鉄の柱にそっくりの脚を見ると、彼は心のうちでこう叫ばずにはいられなかった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
作例 · 標準
この鍋は「鋳鉄」製なので、熱伝導が良く、じっくりと料理を仕上げることができる。
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古い橋の欄干には、精巧な彫刻が施された「鋳鉄」が使われている。
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「鋳鉄」は、その耐久性から、機械部品などにも広く利用されている。
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