自裁
じさい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
taking one's own life
文例 · 用例
氏輝は遺書を見て不便がり、一生女と交わらなんだとあるが、後年秀吉の命で自裁した時、愛童山角定吉十六歳、今打ち落した氏輝の首を懐いて走った志を家康感じて罰せず、麾下に列したとある(『野史』一二六)は自分の家から火を出しながら大睾丸の老爺を負って逃げたので褒美されたような咄し。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
惣八郎の書置きには、「甚兵衛より友誼をもって自裁を勧められたるにより、勝手ながら」とことわってあった。
— 菊池寛 『恩を返す話』 青空文庫
今のさき、脇差をつきつけて、割腹自裁を迫ったばかりなのです。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
其点がはっきりしてこそ、早苗が、只、敵方に騙り寄せられた城将の妻が古来幾度か繰返したような自裁を決行したのか、又は彼女が云うように、国や命を賭けた戦を、彼女の命で裁かれたのか、歴然と一方に事実として照し出されたのではあるまいかと思うのである。
— ――九月の帝国劇場―― 『印象』 青空文庫
橋本氏には大工作兵衛を連れて、いかにもして彼等の隠家へ往き、自裁するやうに勧めて貰ふことを頼むと云ふのである。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
和田の、高木の前もあったが、何うしても「自裁しろ」 とは、云えなかった。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
今日、某、訴人したる罪を負うて、自裁なされますなら、その最期の潔さ、それこそ、調所殿の一生を完うするものに、ござりましょう。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「ただ一つ、訴状の筋、禁を犯しましたることが、無事、調所一人の自裁にて、納まりますや、否や、老中が、差赦しますか、何うか、軽輩、某の如き身分として、御老中の心中、幕府の政策を窺うのは、僭上至極の沙汰に存ぜられまするが、某、思いまするに、幕府は最早、諸大名に対し、その勢力を失墜しておりまする。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
作例 · 標準
敗北を悟った将軍は、敵の手に落ちる前に潔く自裁の道を選んだ。
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汚職の責任を一人で背負い、彼はひっそりと自裁して果てた。
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かつての武士道において、不名誉をそそぐための自裁は一つの様式だった。
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