座位
ざい
名詞
標準
sitting position
文例 · 用例
私は遊離した状態に在る過去を現在と対立させて、その比較の上に個性の座位を造ろうとする虚ろな企てには厭き果てたのだ。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
そこで、死んだアリスとほぼ同じ身長、同じ体重の女の座位における腰部の周囲を測ってみたところが、その浴槽の細い部分へ坐ることは窮屈で、とうてい不可能であることを断定し得た。
— 牧逸馬 『浴槽の花嫁』 青空文庫
差当って、食卓の代用をしているのは、今朝まで家裏の湿地に放りだしてあったアメリカ製のピンポン台だが、脚の高いテーブルに、座位の低い古ソファを配置したので、石田氏も、賢夫人も、千々子さまも、みな深く沈みこんで、食卓のうえに眼だけ出していた。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
「ともかく、長椅子に行きましょう」 大池を長椅子のところへ連れて行くと、上着を脱がせ、クッションを集めて座位のかたちで落着かせた。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
その堂内には、六千人の参詣にあつべき座位あり。
— 井上円了 『欧米各国 政教日記』 青空文庫
――記憶も、去るにあらずや……湧き起る歓喜のためには 人の情けも、小さきものとみゆるにあらずやああ、神様、これがすべてでございます、 尽すなく尽さるるなく、心のままにうたへる心こそ これがすべてでございます!
— 中原中也 『夏は青い空に……』 青空文庫
私が枡に足を蹈み込んだばかりに、肥つた四十年配の女が二人、飛び込んで来て、「ああよかつた、端ッこでもあつてこそよございました、もう五分早ければよございました、惜しいことをしました、私は今朝から一服もしません、ええでも一幕見てから一服することにいたしませう」なぞと、イキセキ切つて云ふのであつた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
私が結婚致しましたのは、松江に来てからのことで、二十四の秋でございますから、当時としてはずいぶん遅い結婚でございました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
作例 · 標準
医学的には複数の座位があることが知られている。
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患者の座位を調整することで治療効果が高まった。
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手術では最適な座位を保つ必要がある。
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ウィキペディア曖昧さ回避
座位(ざい)は、専門的分野では元来の用字「坐位」で記されることが通常(cf. wikt:座#日本語)で、一般向けに記される場合の多くに「座位」が用いられる。 坐位および座位には、大きく分けて3つの意味があり、それぞれに派生的な意味がある。
座る位置
座る順番
座った姿勢
- 座った姿勢を指す語。
- 用例
- ヒト、形態学的にヒトと近似の動物(類人猿など)、および、人型もしくは人に譬えることのできる人工構造物(仏像、人型ロボットなど)の、姿勢に関して言う「坐位(座位)」。
- 正坐(正座)、胡坐(あぐら。「胡(古代中国の西域等にいた遊牧民の呼称)」に由来する(坐位)、半跏坐(はんかざ。cf. 弥勒菩薩半跏思惟像)、結跏趺坐などの坐位。
- 体育座りなど、教育分野より派生した「座位」。
- 人間科学・医学・看護学・介護などの用語としての「坐位(座位)」。
- 分娩体位の一つとしての「坐位(座位)」(坐位分娩[座位分娩])。
- 看護および介護における「坐位(座位)」。座位の種類には「あぐら座位」「椅座位(きざい)」「車イス座位」「正座」「端座位(たんざい)」「長座位(ちょうざい)」「横すわり」「とんびすわり」などがある。
- 長坐位(長座位):足を伸ばした状態の座位。
- 半坐位(半座位):背もたれを45度程度起こした状態の座位で、ファウラー位(ファーラー位とも) (Fowler's position) とも呼ばれる。
- 端坐位(端座位):ベッドの端などで足を下に下ろした状態の座位。
- 坐位バランス(座位バランス)。
- パラリンピックの競技種目における「座位」。用例:「アルペンスキー男子回転(座位)」「座位バレーボール」。
- 性科学における、性交体位の一つとしての「坐位(座位)」。 → 座位 (性行為)
関連項目
出典: 座位 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0