偉勲
いくん
名詞
標準
great achievement
文例 · 用例
もし勝頼を一部将として秀吉のような人がこれを用いたならば、実に勝頼は偉勲大功をも立て得る猛勇の将であるが、凝る気が恐ろしい敗けを招いたのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
マルコ・ポロ曰く、元世祖純白の馬一万匹あり、その牝の乳を帝室皇族のみ飲む、ただしその祖父|成吉思を助けて偉勲あったホリヤド部人は皇族にあらざるも特許飲用したと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
先年侯井上が薨去した時、当年の弾劾者たる学堂法相の著書『経世偉勲』が再刊されたのは皮肉であった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
『経世偉勲』の発行されたのはあたかも侯井上の欧化政策時代であって、その頃学堂はジスレリーに私淑しているという評判だった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
余り評判にもならなかったが、那翁三世が幕府の遣使栗本に兵力を貸そうと提議した顛末を夢物語風に書いたもので、文章は乾枯びていたが月並な翻訳伝記の『経世偉勲』よりも面白く読まれた。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
『経世偉勲』は実は再び世間に顔を出すほどの著述ではないが、ジスレリーの夢が漸く実現された時、その実余人の抄略したものを尾崎行雄自著と頗る御念の入った銘を打って、さも新らしい著述であるかのように再刊されたのは、腕白時代の書初めが麗々しく表装されて床の間に掛けられるようなもんだ。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
今の学堂夫人テオドラが初めて日本の父の家に帰って来たのも丁度『経世偉勲』が発行されて若い学堂の溌溂たる意気が青年の思慕の中心となった頃であった。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
こうなると、つい三月ばかり前に、大坂の戦場に立てた偉勲さえ、なんだか怪しげな正体の分からぬもののように、忠直卿の心の中に思われた。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4