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遺訓

いくん
名詞
1
標準
teachings left by a deceased person
文例 · 用例
思うに彼が、いや私がたとえナマクサ坊主であるにせよ、元古仏『半杓の水』の遺訓までは忘れることが出来ないからである。
種田山頭火 私の生活 青空文庫
案ずるに先生はこのたびの茶会に於いて、かの千利休の遺訓と称せられる「茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて、飲むばかりなるものと知るべし」という歌の心を実際に顕現して見せようと計ったのであろう。
太宰治 不審庵 青空文庫
その夜は、しかし、私はそのやうな下手な感懐をもらす事はせず、芭蕉翁の遺訓にはそむいてゐるやうだつたけれども、居眠りもせず大いに雑談にのみ打興じ、眼前に好物の蟹の山を眺めて夜の更けるまで飲みつづけた。
太宰治 津軽 青空文庫
何時ぞやも、自分等の所謂先哲の遺訓なるものの内容が、どれだけ空虚になつてるかも稽へず「べからず」十五箇條を作つて天下の女學生を救はうと企てた殊勝な老人達があつた。
石川啄木 文藝中毒 青空文庫
かくの如く福岡の喜多流の今日在るは全く故只圓翁の遺徳を基礎としたもので、翁の遺訓は今以て他流の人士の間にも伝わり、翁の清廉無慾と翁の堂々たる芸風とは今も尚流内の人口に膾炙している。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
最近公刊されたものであるが『密宝楠公遺訓書』と云う本がある。
菊池寛 四条畷の戦 青空文庫
彼は近畿に残存する楠党を糾合し、亡父の遺訓に基いてその活動を開始したのである。
菊池寛 四条畷の戦 青空文庫
なげしにかかっている額といっては、黒住教の教主の遺訓の石版と、大礼服を着ていかめしく構えた父の写真の引き延ばしとがあるばかりだった。
有島武郎 親子 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4