幻辞.com

摯実

しじつ
形容動詞
1
標準
serious
文例 · 用例
其上池辺君は自分で文学を知らないと云いながら、其実|摯実な批評眼をもって「土」を根気よく読み通したのである。
――長塚節著『土』序―― 『土』に就て 青空文庫
しかしてこの作の主人公と著者とは別人なるべきも、著者はいわゆる文学者の列に加えらるべき人に非ずして、主人公ヨブと似たる経験を持ちし所の敬虔摯実なる人なりしは明かである。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
およそ深刻摯実なる魂の所有者は皆そうであった。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
これキリスト以前に生まれし摯実なる心霊の来世探究史として、見逃すべからざる箇所である。
内村鑑三 ヨブ記講演 青空文庫
その人たちは結婚して親となることにみずから一種の不幸が予知せられ、それを予防する摯実な必要からそれを避けているのであり、あるいは結婚もせず親ともならない方がかえって他の事に由って人間の本務――人類の幸福の増加――をより自由に、より猛烈に実現し得る所以からわざと夫妻父母の生活を避けているのである。
与謝野晶子 母性偏重を排す 青空文庫
現在の労働制度が我々人間の力で改造されないものと決っているならともかく、男子も女子も心的に体的に何らかの労働に従事することを以て物質生活を持続することが普通の状態となるに到れば、今に幾倍する摯実と熱心と勇気とを以て、一般の労働制度を我我に最も適応したものに鋳直さずには置きません。
与謝野晶子 平塚さんと私の論争 青空文庫
議会に多数を制していた政府反対党の人々も、大隈内閣の与党と称せられる人々も、もし一片の良心を存しているなら、今更のように時代の激変に驚いて、国民の前に自分たちの過去の積悪を愧じ入ると共に摯実な内省の人に帰らざるを得ないであろう。
与謝野晶子 鏡心灯語 抄 青空文庫
夢寐の幻想を去りて、摯実なる感情の寤むる時、人生はその意義を悉くしてさながらに迫り来らむなり。
蒲原有明 抒情詩に就て 青空文庫
作例 · 標準
彼は何事にも摯実な態度で取り組むので、同僚や上司からの信頼が非常に厚い。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
手紙には、これまでの無礼を詫びる彼の摯実な思いが綴られていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
摯実な人柄が災いして、冗談を真に受けてしまい損をすることもある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
摯実(しじつ) — 幻辞.com