不実
ふじつ
形容動詞名詞-の形容詞名詞頻度ランク #32999 · 青空 211 例
標準
perfidiousness
文例 · 用例
ある時ヘルンから万葉集の歌を質問され、答えることができなかったので、泣いてその無学を詫び、良人に不実の罪の許しを乞うた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
あんまり不実だとか薄情だとか云うんで、手前は師匠とやきもち喧嘩をしたろう。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
不実か浮気か、そんなことは知らない。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
銭がねえならかせぐのよ、情人が不実なら別な情人を目つけるのよ。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
「でも言われるまで憶い出さないなんざあ、あんまり不実すぎるのねえ」「いや、不実というわけではないけれど、毎日何十人という客の顔を、いちいち覚えていられるものではない」「それはごもっともさ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
年上で嫉妬深いお杉は、明暮に夫の不実を責めて、或時はお前を殺して自分も死ぬとまで狂い哮った。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
おれは決して不実な男ぢやねえのだ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
彼女は前非を悔い、不実を詫びたので、堺屋ではこの母をも共に引き取った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫